手にできる汗疱の原因と対策法
手にできる汗疱の原因と対策法
汗疱(かんぽう)という言葉をお聞きになったことはありますか。
もしなくても、手にできる小さな水ぶくれとかゆみが発生、でもすぐに消えたという経験をお持ちかもしれません。それが汗疱です。
手にできることの多い汗疱、未だに不明点の多い症状として知られています。その原因と対策法は…。
汗疱とは?
正式名称は「汗疱状湿疹」。手や足の裏に感じる違和感・かゆみから、小さな水ぶくれに発展し、ひどいときにはその水ぶくれがどんどん大きくなり皮膚科で受診する方もいらっしゃるほどです。
落ち着くタイミングを迎えると、水ぶくれも小さくなり、皮膚が乾燥し、めくれていきます。
一番つらいのは、できはじめのかゆみです。広範囲に広がってしまうと、手のひら全体がかゆく、仕事に身が入らない、とおっしゃる方もおられるほどです。そしてまた厄介なのが、その水ぶくれがつぶれたとき。数日間にわたって少量の体液が、少しずつ少しずつにじみ出てきて、痛みを伴うこともあります。
その後は、皮膚は乾燥傾向となり、皮膚が剥がれ落ちていきます。
本来ならば、手のひらや足の裏からも汗をかくものです。その汗が何らかの理由で皮膚内に留まってしまっている状況が汗疱。汗が逃げ場を失っている状態として理解されているようです。汗疱の中身は汗ですから、「他の人にうつしてしまったらどうしよう」という心配は無用です。
原因は、ストレスや汗の起こす“わるさ”、食品や歯科治療金属のアレルギーともいわれています。
皮膚の状態に注意して
手に汗疱ができたときに感じるのが、手のひらの皮膚のつっぱり感です。汗疱経験者は、症状が現れた時に皮膚の柔軟さが失われていることを実感されたのではないでしょうか。
皮膚科に行った時も、塗り薬として、皮膚を柔らかくする尿素軟膏を処方されることもあります。手のひらの皮膚から不必要に水分を取り去らないために、強い洗剤(食器洗い洗剤など)を使用する時にはゴム手袋をつけることで汗疱に対処している方もいらっしゃいます。
アレルギーが疑われる場合は
特定の物質に触れた時、もしくは特定の食品を摂取したときに現れるようならば、汗疱ができ始めたタイミングでそれらを避けるようにします。
アレルギー専門医を訪れたことがなくても、反応するものはある程度推測はついているでしょう。気になるものがあれば「触れない・食べない」を徹底してみてください。これである程度緩和されることもあります。
「湿気が天敵」というタイプの方も…
尿素軟膏やハンドクリームを使用すると、逆に症状がひどくなるタイプの方もいらっしゃいます。
そのような方は、極力「水」に触れないという生活を送っておられるはずです。汗が気になったらすぐに手を拭く、水に触れなくてはならないときはゴム手袋をする、お手洗いの後は指先だけを洗うといった工夫です。
あまりにひどくなったら
毎年、特定の時期になると手のひらに水ぶくれが―という方は、ご自分なりの工夫で乗り切っていることも少なくありません。ですが、あまりに長い間続く・ひどくなるといった傾向があれば、一度皮膚科を訪ねてみてください。
ご自分でも気づいていなかったアレルギーが引き起こす症状かもしれません。また、単に汗疱と思っていたものが、実は白癬菌症(はくせんきんしょう・水虫のこと)だったという方もいらっしゃいます。歯科治療で使用した金属がわるさを働いている事もあり得ます。
根本治療を要する状態であることも考えられますから、長期化・深刻化が感じられたときは病院へ。菌の有無やパッチテストで原因を確かめることが必要です。
病的なものではなく、手汗が原因なら
病院の判断を仰いだ結果、特に病的な物でなかった場合は手汗が原因かもしれません。受診の際には多汗症の検査もされたはずです。それでも、服薬や何らかの処置を要するほどでもないとされた時、どのように対処すればよいのでしょうか。
軽度の手汗ならば、
・リラックスを心掛ける
・正しい睡眠習慣を身に着ける
・汗を招く高刺激・高脂肪の食事を控える
・ストレスと上手に付き合う方法を見つける
といった、あなたなりのベストな生活習慣を見つけなければなりません。多少気長に試す必要はありますが、汗疱は繰り返し起こってしまうものですから、ご自分にとって「ちょっと気を付ければ軽減される」手段を見つけておくのはとても良いことなのです。
おわりに
軽度から重度に至るまで、汗疱はどなたにでも起こり得る症状です。手の汗はほとんど気にならない、という方でも突如汗疱が発生し、驚くことがあります。手は、人の目に触れ、なおかつ何かしらの行動の際には必ず使用する部位。手のコンディションが日々の心理状態に大きな影響を与えることは誰でも理解できている事です。
原因は人それぞれの汗疱ではありますが、緩和する方法はあります。「かゆいな」「何かぶつぶつができたな」と思ったら、上記のポイントを踏まえ、ご自分にマッチする緩和策を探し出してください。
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