手汗に効果的な漢方
自然の力でやっつけろ!手汗に効果的な漢方
こんにちは、コラム担当の安田です。
ダラダラ流れ出る手の汗。
止めたいのだけれど、ケミカルな処方に頼らず、自然の力で治したい……
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
漢方にも、手汗に効果的なものがありますのでご紹介しますね。
●柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
虚弱の人で、神経がいつも疲れている人に適しています。
心を安らかに落ち着ける漢方です。
柴胡は炎症をしずめ、桂枝は熱を発散させ、
乾姜は体をあたためる効果があります。
更年期障害や神経症、不眠症にも使われています。
寝汗を多くかいたり、頭部に汗をかきやすい人にも向いています。
●防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)
体の水分を調節し、疲れや痛みをやわらげます。
むくみぎみの多汗症や、水太りの人に適しています。
防已は水分の循環を促し、黄耆は汗を調節します。
色白で疲れやすく、汗をかきやすい人に処方されます。
●五苓散(ゴレイサン)
口が乾くのに、汗をかきやすい多汗症の人に向いています。
五苓散には、5種類の生薬で作られているので、この名前がつきました。
主な成分である“猪苓”は、利尿作用のある生薬です。
●補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
神経性発汗が強い人に処方される漢方です。
胃腸の働きを戻し、体力を回復させます。
滋養強壮作用のある人参と黄耆、
血行をよくして貧血症状を改善する当帰など、
10種類の生薬を混ぜて作られています。
●加味逍遥散(カミショウヨウサン)
精神不安やいらだちなどの精神神経症状をやわらげます。
女性ホルモンの変化による症状も軽減されます。
虚弱体質の人に向いています。
上半身の熱をさまし、無駄な水分を取り除くための生薬が各種配合されています。
上記以外にも、様々な漢方薬があります。
それぞれの性格によって手汗の原因は変わってきます。
つまり、イライラや気持ちの高ぶりが手汗に繋がる人、
ドキドキと緊張する事が原因の人、披露や睡眠不足などの生活リズムが影響している人
など、精神的原因はそれぞれ微妙に違うようです。
漢方薬は薬局でも手に入りますが、
飲み合わせによりトラブルの元となりますので、
必ず漢方医に相談の上、処方してもらいましょう。
また、漢方薬は長く服用することで効果が見えてくるものです。
それまで手汗に悩まされるのはいやだ、早く何とかしたい!という方は、
スイスの制汗剤AHCシリーズでとりあえず汗をピタッと止めて
サラサラな手になりながら、身体の中から改善していく
という方法も良いかもしれませんね。