手汗と手もみマッサージ
手汗で困っていたAHCスイスコラム担当の経験談
共感されるかたもいらっしゃるのではないでしょうか
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週末 仕事の帰りに、マッサージに行ってみることにしました。
事務職で、一日パソコン作業盛りだくさん、疲れもたまっているので
マッサージでリセットしようというわけです。
行ってみようと思いついたのは、
今度新しく駅ビルに入った新装開店の手もみマッサージ屋さん、
チラシに割引券が付いていたのでお得感に惹かれて、チャレンジしてみる気になりました。
エステは、いったことあるけれど、マッサージは初めてです。
気に入ったら仕事の帰りに、いつでもよれていいなと、いく前から通う気満々でした。
●初めましてのご挨拶
割引券を持参してきたことを伝えると、「じゃあご指名はなしですね、すぐご案内します」
と、受付で説明されました。
そうかぁ、こういうお店は、マッサージの担当さんが気に入ると、指名という形で、いつも同じ人にお願いしたりもできるわけか、なるほど。と、学びました。
「お待たせしましたー、本日担当させていただきます●●です。」
きれいなお姉さんが現れて、笑顔で、手もみコーナーにいざなってくれました。
温かーい、おしぼりで、気持ちよく手を拭いてから、マッサージスタートです。
「何のお仕事されているんですか?随分、手のひらお疲れのようですね」
いい具合に、気持ちよく、モミモミしながら、気さくにお姉さんは話しかけてくれます。
揉む強さとか、お好みでおっしゃってくださいね、毎日だとストレスたまりますよね」
五分もしないうちに、私はすっかりいい気持になり、
「お姉さんの優しい心遣いといい、気持ちのいいマッサージといい、
こりゃあ、明日から、お姉さんご指名で、かよっちゃおうかな。
会員になれば割引とかあるのかな」なんてことまで考え始めていました。
すると、お姉さんの、すべるようなきれいな指先の動きが徐々に
滑らかさを失ってきました。
まずい・・・理由は一つ、私の手のひらが汗をかき始めたのです。
始めは、気にせず続けていてくれたお姉さんですが、
私の、手汗は、とどまるところを知らずに、泉のようにあふれてきます。
お姉さんが、一生懸命、揉んでくれればくれるほど、
ねっちょりとした、お互いの手、さすがのお姉さんも、
「初めてで緊張されてますかね・・手、お拭きしますね」と、
温かい、おしぼりをもう一本持参してくれて、再度マッサージ開始。
でも、あっという間に、手のひらは、ねっちょり。
もう、お姉さんも何も言えず、あと少しで時間だからといった様子。
私は恥ずかしくて、申し訳なくて、でも、手のひらの汗なんて、
止めようもないし、顔があつくなるのを感じながら、うつ向いて、
マッサージを続けてもらうしかありませんでした。
最後には、もう、脂汗でくさいんじゃないかと思うほど。
ああ、手汗のひどい私には、マッサージをしてもらうなんて、身に余る行為だったのね。
気持ちいいよりも、罪悪感にかられながら、お会計を済ませ、
お姉さんから、次回の割引券をもらい、「また来てもいいというの?お姉さん・・」
と、心の中で思いながら、店を出てきました。
「ごめんね、マッサージ師のお姉さん。こんな私をもんでくれてありがとう。
つかの間の出会いだったけれど幸せだったわ。」
顔のほてりは、落ち着いたけれど、駅で電車を待つ間、
よく、くっつく手と手を恨めしく思いながらさすっていました。
今になって、気にしない事も大切だと思えるようになり
楽しくお伝えできるようになった私の経験談でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!