腋窩多汗症とは
いつも脇からダラダラと汗が流れる腋窩多汗症とは
汗や臭いというと脇が代表的です。
制汗剤も脇用とわざわざ書かないほど脇用なのが当たり前。
しかし、脇以外で汗をかきやすい部位ってたくさんあるんです。
手のひら、足の裏、背中、胸元、首、お腹、額が代表的です。
特に足の裏は、一般的に身体の中で一番汗をかく場所
と言われていますね。
ところで、汗というと臭い、不潔なイメージがありますが、
汗をかくって人間が生きていく上で必要な生理現象で、
汗をかくことは健康にもとっても良いこと。
しかし、その必要な身体の機能としての働きではなく、
ずっと絶え間なく汗が滴り落ちる、
そんな多汗症という症状に困っている人が年々増えてきています。
その中で最も代表的なのが腋窩多汗症。
脇の下に、意味もなくダラダラと汗をかく、そんな症状のことを差します。
つまり、単なる汗かきさんというのとは違うのです。
しかし、どこからが多汗症で、どこまでが単なる汗かきなのか
という明確な診断基準はなく、
医師は患者の訴えに基づいて判断することになります。
腋窩多汗症の目安になる判断方法
それが、何もしていないのに一年中、一日中ずっと脇が汗で濡れているようなら
腋窩多汗症といえます。
絶え間なく多量の汗が脇の下から流れ出す感じで、
ケアをしていないと衣類の袖までビッショリ
濡 れる、ひどくなると脇を上げたら汗がタラタラと滴り落ち、
ズボンまで濡れてしまったり、
シャツだけで はなく上着の表面にまで汗がにじむほどになります。
緊張すると異常なほどの汗が出る
学校や会社、電車の中など、人が大勢いる場所では多量の脇汗をかくのに、
家族や仲の良い友人とリラックスして過ごすと汗が殆ど出ず、
家ではウソのように汗が引いてしまうのは、緊張性腋窩多汗症の特徴です。
腋窩多汗症 持続タイプと一時的タイプ
エクリン汗腺の機能が発達しすぎ、調節不能の状態にあるために、
意味もなく汗が出続けます。
それに対し、精神的な緊張から異常なほど脇の下にたくさんの汗をかく、
一時的な腋窩多汗症においては、エクリン汗腺そのものの働きは正常なのですが、
精神的緊張が引き金となって脳から汗を分泌せよという
指令が出されることによってたくさんの汗が出てきます。
更に、緊張による発汗は習慣化されやすいため、緊張を繰り返すことで
汗腺が鍛えられ、汗が出易くなります。
この様に、精神的原因からなる腋窩多汗症の場合は、
汗をかいてしまう という恐怖を感じると
更に悪循環になりますので、制汗剤やグッズを使って万全な汗対策をし、
大丈夫だとリラックスすることで改善されることもよくあるようです。